大切な赤ちゃんが生まれると、その成長はとても喜ばしいものです。
お宮参り初節句、お食い初めなど、楽しみな行事もたくさんありますよね。
そんな中でお食い初めというのは赤ちゃんに本当に食べさせるものなのでしょうか。
ここではそんなお食い初めについてお話しします。
一生食べ物に困らないように、という願いを込める
お食い初めは赤ちゃんが生まれた100日から120日ごろに行う行事です。
そして、赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにということを願い、さらに、そして丈夫な歯が生えてくるように、ということを願って歯固めの石を使います。
お食い初めの起源は平安時代まで遡り、平安時代では実際に赤ちゃんの口にお餅や魚を含ませるというやり方が一般的でした。
そして江戸時代になり、御膳を用意し、赤ちゃんに食べさせる真似をするという、今と同じスタイルが定着したのです。
また、お食い初めのメニューが仰々しいと考えてしまうならば、自宅で簡単に料理をして済ませるという方法もあります。
お食い初めは赤ちゃんが食べるわけではない
しかし、間違えてはならないのはまだ赤ちゃんが実際に食べる行事ではないということです。
お食い初めという字を考えると、まるで赤ちゃんが食べ始める行事であるかのように言われていますが、実際はそんな事はありません。
100日の赤ちゃんではまだ消化器官などもしっかりしていませんし、離乳食も始まっていないですよね。
ただ、1世代前は3ヶ月ごろから果汁を口に含ませるという離乳食の始め方が一般的であり、だからこそお食い初めの時も少しだけ赤ちゃんに食べさせるということをした人もいたようです。
しかし、最近では医学的に離乳食は5ヶ月から6ヶ月まで始めなくても良いと言われていますから、お食い初めで赤ちゃんに食べさせる必要は無いのです。
お食い初めをしたくない人が増えている
そんな理由により、両親や義父母とお食い初めに対する価値観が合わず、お食い初めをしたくないと考えるママやパパも増えています。
確かに、「私たちのときには赤ちゃんに少し食べさせたのよ」と言われても、病院などで「離乳食は段階を踏んで済ませるから、また食べさせないで」などと言われてしまうと、どうしようかと困ってしまいますよね。
そのような場合は医者に言われている、などと言って説得しましょう。
また、実際に赤ちゃんが食べるわけでは無いならば、そこまでお金をかけて準備する必要があるのかどうかと思う人もいるかもしれません。
最近ではお祝い御膳をネットで注文することもできますし、漆器であればレンタルも可能です。
特にお祝いで使われている鯛は入手が困難な場合もありますから、ネットを使うと楽になりますよ。
まとめ
いかがでしょうか。
お食い初めは赤ちゃんが実際に食べる行事ではないということを覚えておきましょう。
最近ではアレルギーなどの問題もありますから、離乳食の段階を踏むことなくお食い初めを食べさせてしまえば、大変なことになってしまう可能性も考えられます。
赤ちゃんが食べる行事ではないけれど、赤ちゃんのためになるようにやってあげたいですね。