赤ちゃんが生まれたら、100日ほど経ってお食い初めという儀式を行います。
赤ちゃんが一生食べるものに困らないように、赤ちゃんが長生きできるように、ということを願って行われるものですね。
この時には赤ちゃんに本当に食べさせるわけではありませんが、お祝い御膳というものを用意し、赤ちゃんに食べさせる真似をします。
そして、ここで使われる食材にはそれぞれ意味があるのです。
それならば、お食い初めで一般的に用いられるお餅、ハマグリ、レンコンにはどのような意味があるのでしょうか。
お餅の意味
お餅というのはお食い初めにおいて一般的な食材ですよね。
お食い初めは平安時代から行われていたと考えられていますが、その平安時代では赤ちゃんに実際にお餅や魚を食べさせていたと言われています。
それほどお餅には深い意味があるのです。
その平安時代において、宮中では健康や長寿を願い、正月行事として歯固めの儀式が行われていました。
お餅というのは長く伸び、なかなか切れませんよね。
そのことから長寿を願うという意味が含まれているのです。
ハマグリの意味
お食い初めで使われる食事にはお吸い物があります。
赤ちゃんが哺乳瓶などをしっかり吸うことが出来るように、と願ってお吸い物にするわけですが、その具材にはハマグリが用いられることが多いのです。
というのは、ハマグリは2枚貝であるため、良縁を表しているのです。
2枚貝のようにぴったりと合う最適なパートナーと出会えるように、という願いが込められています。
そのような願いから、はまぐりは桃の節句でも使われますよね。
レンコンの意味
レンコンは煮物で使われることがありますが、穴が開いていることから見通しが効くとされ、将来が見通せる、などと言われて愛されています。
また、種子が多いことから子孫繁栄の意味を持っています。
特にレンコンはアンチエイジングの効果もあり、その栄養はかなりしっかりしていると言われています。
ビタミンCも豊富で、実はレモンの3分の2ほども含まれているのです。
コラーゲンの生成を助け、皮膚が老化しないように力を貸してくれます。
食物繊維も豊富ですし、便秘の解消などにもつながります。
もちろん、これらの効能は赤ちゃんには関係ありませんが、縁起物として愛されている野菜の1つです。
まとめ
いかがでしょうか。
お食い初めで使われる食材にはそれぞれ意味があり、ここで挙げた3つの食材以外にも当然ながら意味があります。
赤ちゃんの成長を願い、そして赤ちゃんの成長を喜び、意味のある食材を用いてお食い初めをお祝いしましょう。