赤ちゃんが生まれて100日ほどすると、お食い初めという儀式を行います。
お食い初めは日本の文化ではありますが、そのやり方や使うものは全国で同じだと思っていませんか?
実は、地域によってやり方や使うものが変わってくる場合があります。
ここでは、愛知県におけるお食い初めについてお話しします。
愛知県によるお食い初め
愛知県では、やり方は他の地域と変わりませんが、準備するものに特徴があります。
愛知県は海に面した県であり、魚介類がたくさん取れますよね。
そのため、煮物には白くくりぬいたはんぺんを入れるという習慣があるのです。
確かに、はんぺんというのは練り製品ですから、海に面した地域でなければこのような文化はないかもしれません。
そしてこれは愛知県独特の習慣だと言われています。
それ以外に使われる食材は他の地域とあまり大差ありません。
歯固めの儀式は地域によって違う!?
お食い初めをする時、赤ちゃんに食べさせる真似をした後は歯固めの儀式をします。
愛知県の歯固めの儀式は一般的なものであり、やり方は他とあまり大差ありません。
しかし、場所によって歯固めの儀式で使われる歯固め石が違うことがあるのです。
例えば、関西地方から四国地方にかけては歯固め石の代わりにタコが使われることがあります。
タコのように硬いものでも噛むことができるように、そして吸盤のようにきれいな歯並びになるように、という願いが込められています。
また、岩手県ではかつて武将が戦に行く前に食べたと言われるアワビを使うことがありますし、栗やくるみが使われることもあります。
碁石やパワーストーンが好まれる場合もあるのです。
お食い初めで使われる食器も違う!?
やり方とは違いますが、お食い初めで使われる食器にも意味がありますよね。
一般的には漆の器が使われ、男の子ならば内側と外側が朱色、女の子ならば内側が朱色、外側が黒色の器を使います。お食い初めの歴史を見るとお食い初めは平安時代の頃から行われていたということがわかるのですが、古来から日本は男尊女卑の国でした。
その中で、赤や錦は最高位の色とされ、黒や青は低い身分のいかがされたのです。
その伝統が今でも使われており、男の子が終了になります。
もちろん、今は色による差別はありません。
ただただ文化がそのまま伝えられているだけなのです。
しかし、このような由来を嫌がり、地域によってはあえて色を逆にしていたり、全く違う色のものを使うということもあります。
まとめ
いかがでしょうか。
愛知県のお食い初めでは使われる食器も歯固め石も他と変化はありません。
そのやり方は全国的なものと同じです。しかし、使われている食材が他とは異なるのです。
このように、他の地域とは違ったやり方をしていたお食い初めを調べてみると面白いかもしれませんね。