待望の赤ちゃんが生まれたら嬉しいものですよね。
そして、1ヵ月のお宮参りやその後の初節句、お食い初めなど、新しいママとパパには様々な行事があります。
しかし、そんな中で赤ちゃんのお食い初めをしないと考えるママとパパも少なくありません。
それはいったいなぜなのでしょうか。
ここではお食い初めをしない理由を紹介します。
そもそもお食い初めがよくわからない
お食い初めと言うのは、生後100日の赤ちゃんに「食べ物に一生困らないように」と言う願いを込めて行われる儀式です。
かつては栄養状態に問題があり、生まれてすぐ命を落としてしまう赤ちゃんもたくさんいました。
だから100日生きられたことを喜ぶのです。
ただ、100日を前後に乳歯が生え始めるから、と言う考え方もあります。
平安時代には実際に魚やお餅を赤ちゃんの口に含ませると言う儀式がありましたが、江戸時代になると、赤ちゃんにお膳を用意して食べさせる真似をすると言うスタイルが定着しました。
しかし、今は栄養状態が良い時代であり、100日生きると言うのは当たり前のことです。
だからこそ時代に合わない、ぴんとこない、と言うことでお食い初めをしないと考える人もいます。
赤ちゃんが実際に食べるわけではない
赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにと言う願いを込めた儀式であっても、まだまだ赤ちゃんが食べるわけではありません。
しかもいくら時間やお金をかけてお祝い膳を用意しても、赤ちゃんはあくまでも食べる真似をするだけなのです。
最終的に食べるのは大人です。
だからこそ、赤ちゃんのためになっているのかどうかわからない、結局は大人が理由をつけてご馳走を食べているだけな気がする、などと言う気持ちがあるママとパパも少なくはありません。
準備が大変なのに、結局食べるのが大人ならばそこまでしなくても、という考え方があるのですね。
お宮参りや初節句に比べると赤ちゃんのためにしていると言う感覚が湧きにくい行事でもあるのです。
お膳の用意が大変
お食い初めのお祝い前をちゃんと行おうとすれば、お膳は紋付、お箸は柳の白木箸、男の子の場合は漆器の内外が朱塗、女の子ならば外側が黒塗、内側が朱塗、と決まっています。
また、お祝い前自体にも赤飯か白ご飯の上におにぎりを3つ、梅干し、尾頭付きの鯛、奇数の小石、野菜の煮物、汁物、など揃えるものがたくさんあります。
小石は神社の境内からいただいてくるものであると言う人もいます。
これを全て守ろうと思うとなかなか大変ですよね。
また、身近にあるものを使うわけにもいかないと言うところから、ママやパパがお食い初めはしないと考える理由になってしまうのです。
まとめ
いかがでしょうか。
確かにお食い初めは必ずしなければいけないというものではありませんし、最近ではレストランなどで予約してやってもらうという形もありますから、自分でやるのが大変だと思うのであればそのようなスタイルを利用しても良いかもしれません。
いずれにしても大切な赤ちゃんのために、食べ物に困らないようにという願いを込め、後悔しないようにやってあげられると良いですね。