赤ちゃんが生まれて100日頃、お食い初めの儀式をおこないます。
赤ちゃんが一生食べることに困らないように、と願いながら行う大切な儀式ですね。
これは家族だけでやっても良いのでしょうか。
ここでいう家族とは、赤ちゃんと赤ちゃんの両親の3人を指します。
ここでは、お食い初めは誰とやるべきか、家族だけでやっても良いのかどうか、ということについてお話しします。
目次
本来のお食い初め
もともと、お食い初めというのは貴族のしきたりでした。
上流階級のものですから、いうまでもなく赤ちゃんの両親だけではなく、親戚や知り合いも招き、盛大に行われていたのです。
ですから、お食い初めというのは家族のみならず、赤ちゃんの祖父母や知り合いを招いてやって構いません。
ただし、赤ちゃんが生まれた100日頃はまだまだ3ヶ月ちょっとですし、赤ちゃんの体調は崩れやすい時期でもあります。
さらにママの体調も回復していない可能性があり、場合によってはお食い初めを延期しなければならないということもあるかもしれません。
そうなった時、親戚でないとなかなか理解を得られない可能性もありますから、もしも知り合いを呼ぶ場合は理解してもらえる範囲内にとどめることが大切です。
家族だけでやっても良いのか
その一方で、最近は核家族化が進んでいることもあり、家族だけでお食い初めをするということも決して少なくありません。
例えばそれぞれの祖父母から離れたところに住んでいたり、それぞれの祖父母が都合がつかなかったりなど、どうしても家族でやるしかないということも考えられます。
しかし、実際はお食い初めで赤ちゃんが着る着物などは母方の祖父母が負担するものです。
娘の嫁ぎ先の家が繁栄するようにと祝い、贈り物として着物なども用意するのです。
ですから、もちろんお食い初めの席に同席しても問題はありませんよね。
そして母方の祖父母が同席するのであれば、父方の祖父母も同席するべきでしょう。
地域性などもあるから注意
とは言え、お食い初めなどの赤ちゃんに関する文化は地域性が強いという傾向もあります。
例えば、お食い初めで使われる器は男の子の場合は内側も外側も朱塗、女の子の名前は内側が朱塗で外側は黒塗、というスタイルが一般的ですが、地域によっては逆の場合もありますし、全く違う文化を有している場合もあります。
また、歯固めの意思なども関西地方ではタコを使うことが多いですし、岩手県ではアワビが使われる傾向にあります。
栗やくるみ、碁石やパワーストーンなどを選ぶ地域もありますから、もしも嫁ぎ先でお食い初めをするのであれば、しっかりと確認をしておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
家族だけでお食い初めをしても何の問題もありませんが、将来赤ちゃんが「自分はこれだけ人に愛されていたんだ」ということがわかるようにしておきたいですよね。
お食い初めは赤ちゃんのためのものですから、赤ちゃんにとって最善の方法を選びましょう。
その上で家族でお食い初めをするのであれば何の問題もありません。