お食い初めをする時、献立のみならず器やお箸にもきちんとした決まりがありますよね。
そんな中、器が男の子と女の子で違うということに違和感を感じた人もいるかもしれません。
男の子と女の子の違いとは一体なんなのでしょうか。
お食い初めで使われる器について
お食い初めで使われる器は、男の子の場合は内側と外側が朱塗、女の子の場合は外側が黒塗で内側が朱塗、というものが一般的です。
人によっては赤と黒というイメージから、男の子と女の子が逆では無いのかと考える人もいますが、実際は男の子は両方が赤、女の子は外側が黒で内側が赤、という器を用いるのです。
この歴史は平安時代にまで遡ります。
日本には古来より男尊女卑の考え方がありました。紫、赤、錦は最高位の色とされ、黒、緑、青は低位、並みの色とされたのです。
また、器の文様も男の子には昇運や活発さを意味する日輪や菖蒲、女の子には優雅な花文様、束ね熨斗が描かれています。
今は色は気にしないとところも多い
男尊女卑というイメージから男の子と女の子で色分けされているわけですが、今はそのような考え方はありませんので色によって位が分かれるというわけではありません。
しかし、この考え方から男の子と女の子では器の色が違う、ということに違和感を覚え、あえて色は気にしないという人も少なくありません。
また、地域によってはあえて色を逆にしている場所もありますから、特に嫁ぎ先でお食い初めをする場合は事前に確認しておいた方が良いでしょう。
なお、本来の器は漆塗りですが、今後も離乳食で使えるようなプラスチック製の食器を使う人もいますし、温かみを演出した木製の器を好む人もいます。
最近はレンタルも可能
お食い初めと言えば、レストランやホテル、旅館でコースとして用意してもらう人もいるかもしれません。
しかし、最近では家庭で気軽にお食い初めをしたいと考える人も多く、お祝い御膳をインターネットなどで購入することも可能になりました。
そんな中、インターネットで購入する場合は器もついてくる場合がありますが、器だけレンタルするという方法も可能です。
また、インターネットで注文するときには色について事前に指定できることもありますから、もしも地域性等がある場合は先に伝えておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
器の色が男の子と女の子で違う、そしてその理由が男尊女卑だというのは現代人にとってはなかなか受け付けにくいかもしれません。
もちろん、現代はそのような意味はありませんので、心配しなくて大丈夫です。
しっかりとした器を用意し、赤ちゃんの成長をお祝いしてあげたいですね。