赤ちゃんが生まれると、お宮参り初節句、お食い初めなど、様々な行事が行われますよね。
そしてそれぞれに様々な願いを込めます。
それならばお食い初めにはどのような願いを込めるのでしょうか。
お食い初めの歴史
お食い初めの歴史は平安時代にまで遡ります。
本来は貴族の行事であり、貴族たちは親戚や周辺の人を集めて盛大にお祝いしていたのです。
今でも、例えばお食い初めで使われる器の色などはこの時代を反映したものがありますね。
男の子は赤、女の子は黒、と言うのは、日本は昔から男尊女卑の国であり、赤や錦は最高位の色とされたことから男の子の色として使われているのです。
昔は栄養状態が悪く、せっかく生まれた赤ちゃんも全員が全員健康に生き延びられるわけではありませんでした。
むしろ、100日もたたない間に命を落としてしまう赤ちゃんも決して少なくはなかったのです。
ですから、赤ちゃんが生まれてから100日生き延びたという事をお祝いするという意味もありました。
100日生き延びたことを祝い、周りの人に「ここまで大きくなりました、ありがとうございました」と知らせる意味もあったのです。
食べ物に一生困らないように
お食い初めをするときには、赤ちゃんが食べるものに一生困ることがないように、という願いを込めます。今は飽食の時代とも言われており、
一生食べるものに困らないように、だなんて時代錯誤だと思う人もいるかもしれません。
しかし、昔はそうではありませんよね。食べるものが十分にない時代もありました。
そんな時でも生まれた赤ちゃんが一生食べるものに困らずに生きていけるように、という願いがお食い初めには米られていたのです。
その伝統が今でも引き継がれており、お食い初めをするときには赤ちゃんの健康を願うのです。
赤ちゃんが長生きできるように
お食い初めにはもう一つ、赤ちゃんが長生きできるようにという願いを込めます。
歯固めの儀式というものを行いますよね。
これが長生きを願うことに当たるのです。
古来より、丈夫な歯が生えるという事は長生きできるということだと信じられていました。
生まれてから100日経った赤ちゃんの中には、早い子であれば歯が生えてくる子もいます。
丈夫な乳歯が生えてくるようにと願い、長寿を祈ります。
まとめ
いかがでしょうか。
お食い初めでは主に、赤ちゃんが食べ物に一生困らないようにということと、赤ちゃんが長生きできるようにということを願います。
ただ形式通りに行うのではなく、しっかりと気持ちを込めて赤ちゃんの成長をお祝いしたいですね。