お食い初めと言えば、赤ちゃんに食べさせる真似をして赤ちゃんが一生食べるものに困らないようにということを願う、というものである事は知っているという人も多いのではないでしょうか。
実は、お食い初めというのはそれだけではありません。
お食い初めは赤ちゃんに食べさせる真似をした後、歯固めの儀式というものを行うのです。
ここでは、そんな歯固めの儀式と歯固め石の使い方ついてお話しします。
歯固め石について
歯固めの儀式というのは、赤ちゃんに丈夫な歯が生えるようにというものを願う式のことです。
昔から、丈夫な歯があるという事は長生きできるということだと信じられてきました。
100日前後の赤ちゃんは、赤ちゃんによっては乳歯が生えてくることがあるため、お食い初めの時に行うのです。
まず、歯固め石の使い方としては、歯固め石にお箸の先端を当て、今度はそれを赤ちゃんの歯茎に軽く当て、丈夫な歯が生えますようにと祈ります。
たまに違う使い方を視聴する人もおり、中には赤ちゃんに歯固め石を噛ませたり、歯固め石を歯茎に当てたりという人もいますが、衛生的なことを考えると決してよろしくありません。
また、誤って飲み込んでしまったら大変ですから、直接噛ませる必要はありません。
使い方には充分注意が必要です。
歯固め石の入手方法
そんな歯固め石は、本来ならばお宮参りをした神社からもらうという形が一般的ですが、その神社の境内から拝借しても構いません。
あるいは、地元の氏神様がいる神社から拝借しても構いませんし、神社からとって来られないという場合は近くの河原などから拾ってきても構いません。
1センチから5センチほどの大きさのものをいくつか探しましょう。
もしも拾ってきたものであるならば、熱湯消毒などをして衛生的に処理しておきたいものです。
歯固め石の代用品
中には、歯固め石ではなく他の代用品を使うという地域もあります。
関西地方から四国地方にかけてはタコが使われます。
多幸とごろ合わせが良いということ、8本足は縁起が良いということ、吸盤のように歯並びがきれいになるように、また、タコのように硬いものでも噛めるようにと願いを込めます。
岩手県では、武将たちが戦いに出る前に食べたというアワビを使いますし、地域によっては栗やくるみが代用品として用いられる場合もあります。
碁石やパワーストーンが使われることもあります。
最近では歯固め石を記念に取っておきたいと考えるお母さんも多く、インターネットできれいなものを購入する人も増えています。
まとめ
いかがでしょうか。
歯固め石の使い方はお箸で触れ、そのお箸を赤ちゃんの歯茎に当てるということになります。
また、地域によっては他の代用品が存在する場合もありますから、違う地域でお食い初めを行う場合は事前に確認しておいた方が良いでしょう。