赤ちゃんが生まれて100日ほどすると、お食い初めという儀式を行います。
赤ちゃんの長寿や健康を祈り、一生食に困らないようにということを願いながら赤ちゃんに食べさせる真似をした後、今度は歯固めの儀式を行うのです。
この歯固めの儀式で使われる歯固め石は、一体どのようにして入手したらよいのでしょうか。
神社からもらう
歯固め石は、一般的にはお宮参りをした神社からもらいます。
赤ちゃんが生まれて約30日後、お宮参りをしますよね。
その時に神社からもらい受けることができるのです。
あるいは、神社の境内から拝借しても構いません。
あまり人がいないところに行き、1センチから5センチほどの歯固め石を1個か2個、拝借しましょう。
お宮参りをした神社でなくても構いません。
例えば、多くの人は実家でお宮参りをしますが、自宅に帰ってきた場合、氏神様がいる近所の神社から拝借してきても問題はありません。
ただし、神社から拝借した場合は歯固めの儀式が終わった後、きちんとお返しする必要があります。
近くの河原から拾ってきても良い
神社から拝借するのは気が引ける、諸事情によりできない、などという場合は近くの河原などから拾ってきても構いません。
出来る限りきれいな石を探してみましょう。
しかし、神社から拝借する場合にせよ、河原から拾ってくる場合にせよ、衛生的な問題がありますからしっかりときれいにしておく必要があります。
熱湯消毒までしておくと良いですね。
また、歯固めの儀式では箸の先端を歯固め石に触れ、その箸を赤ちゃんの歯茎に軽く当てて、丈夫な歯が生えるようにと願います。
人によっては赤ちゃんに歯固め石を噛ませたり、歯茎に直接触れさせたり、という人もいますが、やはり衛生的な問題もありますし、誤って飲み込んだら大変ですから、そこまでやる必要はありません。
地域によっては違うものが使われる
歯固め石の代わりに食品が使われる場合もあります。
例えば関西地方から四国地方にかけてはタコが使われる傾向にあります。
多幸ということでごろ合わせが良いとされ、また8本足だから末広がりで縁起が良く、吸盤のようにきれいな歯並びになるように、という願いも込められています。
岩手県ではアワビが使われる傾向にあります。
これは、武将たちが武運願い、アワビを食べたことに依頼しています。
また、くるみや栗が好まれることもありますし、碁石やパワーストーンなど、全く違うものが使われることもあります。
最近では記念に取っておきたいというお母さんが多く、インターネットで購入する人が増えています。
まとめ
いかがでしょうか。
本来の歯固め石は神社から入手するというのが一般的ですが、最近では違う方法も定着しつつあります。
もしも記念に取っておきたいというのであれば、インターネットなどできれいな石を購入しても良いかもしれませんね。