お食い初めの筑前煮と煮しめの意味の違いとは

赤ちゃんが生まれて100日ほどすると、お食い初めという儀式が行われます。

赤ちゃんが長生きするように、一生食べ物に困らないようにということを願い、お食い初めを行うのです。

そんなお食い初めで用いられる料理にもそれぞれ意味がありますが、筑前煮、あるいは煮しめにはどのような意味があるのでしょうか。

筑前煮というのは煮しめと同じものです。

ここでは、そんな筑前煮、あるいは煮しめの意味についてお話しします。

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煮しめの意味

まず、煮しめというのは根菜を中心とした野菜を煮込んだ料理ですが、家族が仲良く結ばれる、という意味を持っています。

赤ちゃんを中心に家族仲良くいられるように願うのです。

そんな筑前煮に入れる野菜にもそれぞれ意味があります。

例えば、子宝に恵まれるようにという意味を込めて里芋を使ったり、大きな芽が出ることから芽が出る、つまり出世するということを願い、くわいを用いることもあります。

これは昔の仮名遣いで「か」を「くわ」と書いたため、くわい、かい、快とされ、快適に生活する、快適に過ごす、という意味も持っているのです。

その他、筑前煮に入れる具材の意味

これ以外にも、例えば元気への願いを込めた椎茸、家が守られるように、という祈りを込めた豆腐、手綱を締めて心を引き締める、己を利する、戦いに備える、という意味を持つ手綱こんにゃくを用いる場合もあります。

手綱こんにゃくには良縁という意味もあります。

また、花が咲くと必ず実を結ぶという意味で縁起が良いとされる梅の形をしたにんじんを煮詰めることもあります。

これは飾り切りと呼ばれ、料理全体を華やかに見せてくれることもあり、お祝い事には欠かせませんね。

また、丸くかたどったにんじんは日の出を意味し、良縁を意味しています。

すくすく育つように、立身出世をするように、ということでたけのこを用いることもあります。

すべてに意味がある料理

お食い初めには、これ以外にも赤飯やお吸い物、尾頭付きの鯛、漬物が用意されます。

お祝い事には欠かせない赤飯ですが、季節の炊き込みご飯を用意する場合もあります。

また、哺乳瓶等をしっかり吸うことができるようにという意味でお吸い物が用意されますし、良縁を意味してはまぐりのお吸い物が特に人気です。

めでたいというごろ合わせが良いとされ、さらに色合いも紅白で良いということで、尾頭付きの鯛が用いられますね。

そして季節物の野菜をふんだんに使った漬物が準備されるのです。

まとめ

いかがでしょうか。

お食い初めで用意される煮物である煮しめには、特に縁起が良いとされる野菜が用いられます。

もしも自分たちで用意するのであれば、縁起が良い野菜を用いて赤ちゃんの成長をお祝いしたいですね。

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