お食い初めというのは、赤ちゃんが長生きできるように、赤ちゃんが一生食べ物に困らないように、ということを願いながら食べさせる真似をする行事です。
赤ちゃんに本当に食べさせるわけではありませんが、お祝い午前というものを並べ、食べさせる真似をするのです。
それならば、一体誰が赤ちゃんに食べさせる真似をするのでしょうか。
ここでは赤ちゃんに食べさせる人の役割についてお話しします。
誰が赤ちゃんに食べさせるのか
かわいい赤ちゃんのお食い初めとなれば、誰もが赤ちゃんの世話をしたいものですよね。
実は、お食い初めにおいて赤ちゃんに食べさせる真似をする人は決まっています。
男の子ならば男性、女の子なれば女性であり、その場所での最年長者がおこないます。
例えば、赤ちゃんが男の子でその場に両家の祖父母がいる場合、そして母方の祖父が60歳、父方の祖父が65歳であるとしましょう。
その場合は父からの祖父の方が年上ですから、この人が赤ちゃんに食べさせる真似をします。
赤ちゃんに食べさせる真似をする人を養い親と呼びます。
しかし、最近では核家族化が進み、赤ちゃんと赤ちゃんのお父さんとお母さんでお食い初めをするというケースも増えました。
そのような場合はお父さんが赤ちゃんを抱っこし、お母さんが食べさせたり、お母さんが赤ちゃんを抱っこし、お父さんが食べさせたりということもあります。
食べる順番とは
実際に赤ちゃんに食べさせるわけではなくても、お食い初めで使われるお祝い御膳は食べる順番が決まっています。
お祝い御膳にはご飯、お吸い物、尾頭付きの鯛、煮物、漬物が並びますが、赤ちゃんにはご飯、お吸い物、ご飯、尾頭付きの鯛、ご飯、お吸い物の順番で食べさせる真似をします。
これを3回繰り返しましょう。
これが食べる順番になるのです。
ご飯は一般的には赤飯が使われますが、季節の炊き込みご飯などでも構いません。
お吸い物は良縁を願い、ハマグリが使われることが多いです。
尾頭付きの鯛はいうまでもなく、めでたい席に欠かせないものですよね。
煮物には昆布などの縁起物が使われ、漬物には季節の野菜が使われます。
臨機応変に準備することも大切
お食い初めはお祝いの席ですから、その食事で使われる食材は縁起物が多いです。
しかし、特に尾頭付きの鯛というのは事前に予約してもしていなければなかなか手に入るものではありません。
レストランや旅館でお食い初めをするのであれば問題はありませんが、自宅で行う場合、予約せずにスーパーに行っても尾頭付きの鯛はまず手に入りません。
赤ちゃんが生まれて100日というのはまだまだ赤ちゃんも体調を崩しやすい時期ですし、お母さんも回復しきっていない可能性があります。
もしもお母さんが料理しなければいけない場合、例えば周りの人が手伝うなり、事前に気を利かせるなり、臨機応変に対応することも大切です。
赤ちゃんとお母さんの負担にならないように準備をしたいものですね。
まとめ
いかがでしょうか。
お食い初めは赤ちゃんに実際に食べさせるわけではなくても、誰が食べさせるのかそれなりのルールがありますし、食べる順番も決まっています。
しかし、臨機応変に準備することも大切ですから、お祝いの気持ちを大切にして、赤ちゃんの成長を祝いましょう。